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ロストバゲージ 体験記 どう対処する?Vol.3

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3日目、ホテルをチェックアウトして、早朝6時10分のイージージェットで、シチリアへ出発する予定。スーツケースの遅延を知らせるメールには、もし都合が悪い場合は、LostBaggageのオンライン上から連絡するように指示がある。スーツケースをシチリアに送ってもらえるとしても、荷物を紛失するリスクの方が高いし、48時間以内には到着しないのは確実だ。

そこで、LostBaggegeのオンラインページから、日本の自宅へ送ってもらうよう依頼。さらには、荷物を管理している会社へ電話をし、自宅の住所も再度伝えた。

シチリア到着後、気を取り直してランチをしていると、ルートンのホテルから電話があり、「荷物が届いている」という。ホテルにもスーツケースを受け取らないように、何度も依頼しておいたが、受け取ってしまったようだった。

色々と考えたが、「荷物を失くさないこと」「自己負担なしに荷物を受け取ること」(大型スーツケース2個の送料は約6万円)という条件は譲れない。LostBaggageの管理会社へ連絡し、長々と交渉した末、ホテルでのスーツケースのピックアップ、自宅への輸送を約束してもらった。念のため、帰りのフライトナンバーと日時も併せて伝えて。

■■■対処3■■■

荷物を受け取れず、さらに他の国へ移動する場合は、荷物を日本へ届けるように依頼する。帰りのフライト番号と日時も併せて伝える。

suitcase
さらに他の国へ移動する場合は、日本へ届けてもらうと確実。

これで、旅行中は、スーツケースを受け取ることができないので、なんとかするしかない。イージージェットのチケットは、スーツケースを含む追加料金を支払って予約していたが、結局はその差額も無駄になってしまった。

シチリアでは、タオルミーナでゆっくりし、最後はパレルモで観光と買い物を満喫する予定だった。タオルミーナは、有名ファッションブランドのお店は、それほど多くはない。MAX MARAも直営店ではない小さなショップが一店舗あるだけだ。好きなブランドがほとんど揃わない中で、ディナーのドレスや靴やバッグを探すのは至難の業だった。また、物価が驚くほど高く、ビーチサンダルを探すにも、購入意欲をそぐほどだった。観光もしたいし、食事もしたい中、必需品を買うために歩き回るのは、ストレスになる。いくら保険がおりるからと言って、私は絶対にロストバゲージになることを望まない。今回のロストバゲージの保険の条件で、勉強になったのは、手荷物紛失(48時間以内に受け取れない)扱いになった場合、必需品を買って保険が適用になるのは、紛失後96時以内の買い物のみ。必要なものが手に入るパレルモに入ってから買ったものは、全て適用外になってしまった。

購入したもの

スーツケース、ディナー用バッグ、ドレス、ワンピース、水着、下着、パジャマ、化粧品、基礎化粧品、サンダル、靴、歯ブラシなど日用品

ロストバゲージで購入したもの
リゾートでは、水着も帽子もサングラスも買わなくてはならなくなって・・・。

当たり前だが、買ったものは全て領収書が必要で、クレジットカードで支払いをできない店では、現金で購入することも可能。旅で必要なものであれば、特にどんな種類の者でも問題ないそう。ただ、レシートに購入日時が明記されている必要がある。水や食品などは認められておらず、スーツケースに入れていた代替品が保険適用になるとのこと。

気に入るものがなくても、洋服も水着も買わなくてはならなかった。

不便な旅行ではあったが、必需品を少しずつ揃えながら、なんとかシチリアを満喫することはできた。これもカード付帯の保険のおかげだ。そして、スーツケースが自宅へ届けられることを期待しつつ帰路に就いた。

羽田空港に到着し、ターンテーブルのそばで荷物を待っているとANAのスタッフの方から名前を呼ばれた。そして、そこには、私たちのスーツケースが2つ。宅配便で届くかどうか心配もあったので、結局はそれで良かった。カード付帯のスーツケースの無料配送サービスがあるので、2つのスーツケースをABCカウンターから自宅へ送った。結局、自宅へ戻るまで、スーツケースは、一度も開けられることはなかった。


保険申請の手続き

1.手荷物遅延保険付帯のクレジットカードを複数持っている場合は、全てのカード会社の保険デスクに連絡し、保険請求の申請書を送ってもらう。

2.一社を代表の保険会社に決めて、申請書とレシートを全て送る。

3.その他の保険会社の用紙に、請求内容と、代表している会社と担当者名を記載する。

4.代表の会社がレシート全額を集計し、会社同士が話し合い、保険の分担を決めてくれる。

5.保険が承認されると、1か月以内に保険金が銀行口座に振り込まれる。家族で旅行をした場合は、本人の分以外に子供の洋服なども購入の対象になる。

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保険の手続きは、付帯している保険会社全社と行う必要がある。

旅先によっては、必要なものがなかなか手に入らないケースもある。受託手荷物遅延と紛失(何時間以内までに受け取れなかった場合と本当に紛失された場合)の定義の違いを知って行動することが大切だとわかった。

遅延の保険適用後、さらに紛失扱いになった時に、必要なものの購入は、紛失後何時間以内までが認められるのかということを、それぞれのカード会社の規約がネットに掲載されているため、保険デスクの説明だけではなく、オンライン上で確認することも大切。

■■■まとめ■■■

マイレージで、乗り継ぎが多くなる場合、ロストバゲージのリスクが高くなる。(プライオリティと関係なく)

ロストバゲージの場合は、ホテルに届けてもらうより、空港に到着したことを確認後、自ら取りに行くのが確実。

ロストバゲージの保険が付帯しているカードは限られている。オススメは、アメリカン・エキスプレス・プラチナカード、dカードゴールド、MUFGプラチナカード、SPGアメリカン・エキスプレス

ロストバゲージの場合、遅延と紛失(実際に紛失するわけではない。受け取るまでの時間)がある。それぞれ、必要品の購入の期限があるので、保険デスクの説明だけでなく、オンライン上で規約を確認する。


ロストバゲージに遭ったら、精神的につらいもの。それでも、旅にはハプニングがつきものと思い、スーツケースが届かない前提で前向きに行動する方が、旅を楽しめるのではと学んだ旅となった。

ロストバゲージ 体験記 どう対処する?Vol.1

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