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Takachiho
夜神楽

高千穂 Day1 夜神楽

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お昼過ぎ、羽田空港から約1時間45分の直行便で熊本空港へ。そこから、車で2時間弱の場所にある宮崎県高千穂町。天岩戸伝説の発祥の地とも言われるこの神秘的な場所は、パワースポットとしても有名。父が仕事で毎年訪れていたということもあり、個人的にも思い入れのある場所でもあった。

夕方にホテルへ到着したので、今晩は食事と夜神楽を楽しむことに。「夜神楽」とは、高千穂町の古くからの祭文化で、秋の収穫への感謝と翌年の五穀豊穣を祈願して、夜を徹し三十三番の神楽を奉納する神事。そのダイジェスト版を毎晩、高千穂神社で観ることができる。

高千穂神社では、365日夜神楽のダイジェスト版を観ることができる。

チケット販売は、19時から神社の会場にて開始。上演は20時から1時間ほど。連休などの混雑時は、20分くらいで完売してしまうというほどの人気らしい。平日ということもあり、19時15分くらいに到着すると3組しか入場していなかった。チケット代(1人1000円現金のみ)を奉納し、15分後に戻ると、半数ほど人が入っており、公演開始頃にはすでに多くの人が集まっていた。

夜の高千穂神社は、焚火によって幻想的な雰囲気に。

最初は神官様からのご挨拶と夜神楽の紹介。

夜神楽は、毎年11月中旬から翌年の2月にかけて各村々で33番の神楽を催し、秋の実りに感謝と翌年の豊饒を祈願する。それぞれの村によって踊りが全く違うので、代役ではできないという。夕方から翌日の昼まで踊りを「奉納する」というから、一年をかけて受けた役の踊りを練習し、本番に備える村の人たちの熱意も感じる。

今日私たちが観たのは4曲の神楽。

太陽である天照大神が岩戸に隠れた時、八百万の神々が集まって、踊り騒ぎ、噂をして、天照大神を外の世界へ引き出そうと画策する場面を踊りで描いている。一番印象的だったのは、「戸取の舞」で、天照大神の岩戸を手力雄命が力強く舞い、最後に岩戸を取り剥がす場面。指の先まで神経を研ぎ澄ます仕草や、力強さに洗練された美しさを感じる。

最後の「ご神躰の舞」は、イザナギ(夫)イザナミ(妻)が酒を作っては、飲み干し、完全に酔っ払ったイザナギ(夫)が観客やイザナミを誘惑する。夫婦漫才のような楽しいやりとりに、会場も思わず笑いが溢れる。

踊りのプロではない村の人たちが、これほどまでに踊りを洗練させているところに、神への敬意を心から感じる。

焚かれた火が幻想的に灯る神社での夜神楽は、高千穂の神聖な伝統を体感できる、かかせない観光のひとつである。

高千穂神社

宮崎県西臼杵郡高千穂町大字三田井1037

高千穂神社情報

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